#note
[https://www.scrum.org/resources/evidence-based-management-guide](https://www.scrum.org/resources/evidence-based-management-guide)
[https://www.servantworks.co.jp/resources/evidence-based-management-guide-japanese/](https://www.servantworks.co.jp/resources/evidence-based-management-guide-japanese/)
組織の取り組みとして測定できるのは大まかには3種類
- 活動
- 作業の実行やミーティングなどの組織が行うもの
- アウトプット
- リリースやレポートなどの組織が作成するもの
- アウトカム
- 顧客またはユーザーが体験する望ましい成果
特徴として
- アウトカムは測定が難しい
- 活動 + アウトプット = アウトカム というわけではない
- 正しいものを正しく作る文脈における「ゴミを早く作る」などがあるため
そこで EBM の 4つの重要価値領域を定義している

- 市場価値 (アウトカムっぽい)
- [[現在の価値]] (CV : Current Value)
- [[未実現の価値]] (UV : Unrealized Value)
- 組織的な能力 (ケイパビリティっぽい)
- [[市場に出すまでの時間]] (T2M : Time to Market)
- 改善することで組織が [[現在の価値]] の改善機会を多く生むことになる
- [[イノベーションの能力]] (A2I : Ability to Innovate)
> 複雑な問題は簡単に解決できるものではないが、組織は一連の小さなステップでゴールに向かって進み、それぞれのステップの結果を検査し、フィードバックに基づいて次の行動を適応させる必要がある

- 戦略的ゴール (A Strategic Goal)
- 非常に高い目標であり、その道のりは不確実であるため、組織は、一連の実用的なターゲットを必要とする
- 通常は非常に望ましいがまだ実現されていないアウトカムを達成することに焦点を当てる
- [[未実現の価値]] -> [[現在の価値]] に転換していくことが目的とも言える
- 中間ゴール (Intermediate Goals)
- 達成することで戦略的ゴールに向けて組織が進捗していることを示すもの
- 即時戦術ゴール (Immediate Tactical Goals)
- 1つのチームまたは複数のチームによるグループが中間ゴールに向けて取り組む重要な短期目標
- 開始の状態 (A Starting State)
- 取り組みを開始する時点での戦略的ゴールに対する組織の状態
- 現在の状態 (A Current State)
- 現在時点での戦略的ゴールに対する組織の状態
## 付録: 4つの重要価値の指標例
[[現在の価値]]
- 従業員1人あたりの収益
- プロダクトコスト比率
- 従業員満足度
- 顧客満足度
- 顧客使用指標
[[未知の価値]]
- 市場占有率
- 顧客(ユーザー) 満足度ギャップ
- 望ましい顧客や意見または満足度
[[市場に出すまでの時間]]
- ビルドと統合の頻度
- リリースの頻度
- リリースの安定期間
- 平均修復時間
- 顧客サイクルタイム
- リードタイム
- 変更のリードタイム
- デプロイ頻度
- サービス復元時間
- 学習時間
- 障害物除去時間
- ピボットまでの時間
[[イノベーションの能力]]
- イノベーション率
- 欠陥のトレンド
- オンプロダクト指標
- インストールされたバージョンの指標
- 技術的負債
- 本番環境のインシデントの数
- プロダクト (コード) のアクティブなブランチ数
- ブランチ間でコードをマージする時間
- コンテキストスイッチにかかる時間
- 変更失敗率