#book #r2023 ![image](https://gyazo.com/aaec5b1feab9e0ffee69167bbd082993/thumb/1000) # なぜこの本を読んだか 夏休み暇になって積んでるものから原典っぽいものを読もうとなったことがきっかけ 他にも [[人月の神話]] とかも読んだりしてた # 何が書かれている本か 個人的には、このあたりの主張に尽きるかなと思ってる > あらゆる変化の源になるそのものとは、ゆとりである。ゆとりの時間帯に再生は起きる > ビル・ゲイツが以前にマイクロソフト裁判の法廷で証言したように、「過去には最も適応できるものだけが生き残った。現在は、最も速いものだけが生き残る」のだ 要するに「忙しくさせる」、「無駄を削る」の結果として効率性を追い求めすぎると短期的には早くなるかもしれないが結果として遅くなったり、変化できない組織になってしまうという話をいろんな観点から書いている本 # メモ 働く人すべてのリソースを100%にする簡単な方法は、それぞれの働く人対してタスクの待ち行列を作ってやること ただしそうすると副作用として仕事が組織の中で処理されるのにかかる時間が必然的に長くなる ![image](https://gyazo.com/2562f081cd7e25b7a6d1e8a38870dca2/thumb/1000) > ゆとりをうまく組み込むことによる効用を簡単にまとめると > ・柔軟性。組織を継続的に改変していく余地がある。 > ・人材を維持しやすくなる。 > ・投資する余地が増える。 ### リスターの法則 > 人間は時間的なプレッシャーをいくらかけてれても速くは考えられない > -- ティム・リスター 上記の法則が指し示す通り、プレッシャーをかけたところで仕事が速く進むことはない ### 効率と効果 > 「効率的」とは、無駄を最小限に抑えてなにかをすることだ。「効果的」とは、適切なことをすることだ。 > ... > もちろん、両方を実現することも可能だ。可能だが、容易ではない。 ### ビジョン ※ ここはゆとりのことというよりも変化を促すために必要なことが書かれていた > 成功するビジョン宣言には、通常次のような特徴がある > 1. 現在の真実に関する要素が必要である。... > 2. ビジョン宣言には、提唱する未来の真実に関する要素が必ずある。.. > 3. ビジョン宣言が現在と未来の真実を正しく表、未来の部分がすばらしく、しかも不可能なものでなければ、宣言を聞いた人がそれを受け入れることはほぼまちがいない ### 変化のタイミング ※ ここはゆとりのことというよりも変化を促すために必要なことが書かれていた > 成長している期間は、当然ながら、変化に対する抵抗も少ない。 > ... > ゴリアテに挑むには、それだけ有利な条件が必要なのだ # 感想 - 全体的に前半にゆとりの話が詰め込まれていて、その後はゆとりというよりも変化やプロジェクトマネジメントの話がメインだったのでややミスリードに感じてしまう部分があったが全体を通して主張にはとても共感があった - 特に大きめな企業にありがちな開発チームが Feature Factorty 化してしまっているような体制にある組織の人には一読してほしいような内容だった - 併せて [[プロダクトマネジメント ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける]] や [[Empowered]] などアウトカム指向の本もおすすめしたい