#book #r2019 ![image](https://gyazo.com/c4f07b9945bd4577f64fb666786c8e77/thumb/1000) # なぜこの本を読んだか 元々軽く読んだことはあったが [[完全無欠の問題解決]] を読んでちゃんと読もうと思った 著者の [圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル](https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/20081018/1224287687) ブログもおすすめ # 何が書かれている本か 全体として「無駄なことをするな、仮説を持った上で戦略的に問題は解け」という強いメッセージ性を感じる内容で最高だった。 # メモ > 「イシュー度」の低い仕事はどんなにそれに対する「解の質」が高かろうと、受益者 (顧客・クライアント・評価者) から見た時にの価値はゼロに等しいからだ。 ![image](https://gyazo.com/3be545148478aeef281a777ca8e77b8f/thumb/1000) まず「イシュー度」を上げて、本質x的に解くべき課題に投下できる時間を増やすことが重要 ## 良いイシューの条件 - 本質的な選択肢である - = カギとなる質問 - もしも「誰にとって」という主語を取り違えたときにも成立するようなイシューは、解像度が高まっていない証拠かもしれないので注意する (解釈者によって多少なりとも捉え方が違うはずなので) -> なんちゃってイシューかもしれない - 深い仮説がある - 答えを出せる ## 見極め > イシューの見極めについては、「こんな感じのことを決めないとね」といった「テーマの整理」程度で止めてしまう人が多いが、これではまったく不足している。実際の検討をはじめてから再度「イシューは何だろう」と考えているようではいくら時間があっても足りない。こうしたことを避けるためには、強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心だ。「やってみないとわからないよね」といったことは決して言わない。 まず仮説を立てることが非常に重要 仮説を立てることで、「どんな問いに答える必要があるのか」、「どんな情報が必要か」が初めてわかり、「分析結果の解釈」についても仮説があることで適切な評価が可能になる。 例えば、「〇〇の市場規模はどうなっているか?」はただの設問であり「〇〇の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか」は仮説。 ## 分解 必ず意味のある単位に分解すべき (ダブりもモレもなく = MECE) ※ MECE = Mutually Exclusive Collectively Exhaustive ## ストーリーライン イシューが一定分解できてきたらなるべく早い段階でストーリーラインを描き始めること またこのストーリーラインは、都度書き換えていくものという認識が必要 このストーリーラインは以下のフェーズで効果を出す - 立ち上げ段階 - 何が見極めどころであり、何を検証するのかの目的を揃えるために利用する - 分析・検討段階 - 途中経過としてどこまで検証が終わっているのかがわかる - まとめの段階 - 最終的なプレゼンとしてストーリーテリングをおこなっていけるようにする # 感想 - 普段から意識してやっているものの、「仮説」を持っているかどうかというのは大きく実験や検証の価値が変ってくるなと思い改めてその重要性を理解した - また冒頭でも触れてたが、「無駄なことをする余裕なんてないんだ」という強いメッセージングも印象的だった