#book #r2025

# なぜこの本を読んだか
積んでたものの、ふと軽そうな本を読んでみたくなって読んだ
# 何が書かれている本か
個人的には新しい発見はなかったものの、改めて自分が普段からやっているようなことが言語化されていて思考が整理された
また割と自分は感覚的にやってしまうタイプでそれこそジュニアなメンバーに説明するのが苦手だったが物語調に書かれていて読みやすいので今後はこの本のサマリーと本自体を読むのを薦めようと思う
本書での主張は2つ
- 「考える」というのは「認知する」-> 「思考する」 -> 「行動する」のサイクルを繰り返すことで正解に近づけていく行為である
- ↑に加えて普段の何気ない「洞察」がその質を高めてくれる
# メモ
> ビジネスでは『一発で正解を出す』のは難しい。そうではなく『認知、思考、行動』のサイクルをグルグル回すことで、段階的に思考の質を上げていくんだ
## 認知する
- 言葉の認知
- コツ1: あやふやな単語をそのままにしない
- e.g. 「XXX って、具体的になんですか?」
- コツ2: 曖昧な文章を見逃さない
- 状況の認知
- コツ1: 主語と目的語を明らかにする
- コツ2: 事実と思いを切り分ける
- [[対話型ファシリテーションの手ほどき]] とかにも通じるところがある
- 意図の認知
- コツ1: 自分の言葉で確認する
- e.g. 「XXX ということですかね?」
- コツ2: 自分の主張は一旦忘れる
## 思考する
- Step1: 問いを書き出す
- Step2: 考えるべきことに順番を付ける
- Step3: 問いに対する答えを出す
- Step4: 「具体的には?」「なぜ?」で思考を深める
## 行動する
> 「考えるのに時間がかかるんじゃないんだ。考えていない時間が長いから、結果的に思考に時間がかかるんだよ。」
> ...
> 「手が止まっているときは、脳から何も出てきていない状態なんだ。考えているんじゃなくて、悩んでいるだけ。前に進んでいるんじゃなくて、その場で足踏みしているだけだ。」
# 感想
- 著者がコンサルをしている方なだけあって、なんとなく実践してしまってることを非常に解像度高く言語化している本でおすすめ
- また物語調でかつ100ページちょっとということもあり数時間もあれば読めるという点でもおすすめ
- 内容としては特に「認知する」ということは「聴く」のではなく「質問する」であるみたいな部分が自分も大事だと思っているのでそこが書かれていて非常に共感した
- [[問いかけの作法]] や [[対話型ファシリテーションの手ほどき]] などにも通じる考え方が多く紹介されていた